はじめに
30代に入ってから、ふとした瞬間に「このままでいいのだろうか」と考えることが増えました。特別な不満があるわけではありません。仕事も生活も、一応は回っている。それなのに、なぜか落ち着かない。
この感覚は、はっきりとした言葉にならないぶん、厄介です。理由がわからない不安ほど、人を消耗させるものはありません。
不安は「現状が悪い」から生まれるわけではない
よく考えてみると、不安の原因は「今がダメ」だからではありませんでした。むしろ、今がそこそこ安定しているからこそ、先が見えなくなる。変える理由も、変えない理由も両方ある状態です。
・このまま続けて大丈夫なのか
・でも、何を変えればいいのかわからない
・動くのは怖いが、止まるのも不安
この宙ぶらりんな状態が、「このままでいいのか問題」を生み出します。
問いを大きくしすぎると、動けなくなる
「人生このままでいいのか」という問いは、あまりにも大きすぎます。大きすぎる問いは、人を止めます。答えが出ないからです。
そこで意識するようになったのが、問いを分解することでした。人生全体ではなく、要素ごとに切り分けて考える。例えば、
– 仕事に対する不満なのか
– お金の不安なのか
– 人間関係なのか
– 健康や体力の問題なのか
これを整理するだけで、不安はかなり具体的になります。
大きな決断より、小さな修正を優先する
30代は、人生を丸ごと変えるよりも、微調整のほうが効きます。転職や引っ越しのような大きな決断をしなくても、日々の選択を少し変えるだけで、感覚は変わります。
例えば、
– 休日の過ごし方を変える
– 勉強や情報収集の時間を10分だけ作る
– 無理な付き合いを減らす
– 将来の不安を書き出して可視化する
こうした小さな行動が、「自分は止まっていない」という感覚を作ってくれます。
不安は「成長が止まっていない証拠」
このままでいいのか、と考えるようになったのは、現状に違和感を覚えられるだけの視野が育ったからです。何も考えずに走っていた頃には、出てこなかった問いです。
不安は敵ではありません。次の段階に進む準備段階で、自然に出てくる感情です。無理に消そうとせず、静かに向き合うこと。それが30代の不安との付き合い方だと思っています。
おわりに
「このままでいいのか」という問いに、明確な正解はありません。ただ、問いを持ち続け、小さく動き続けることで、少しずつ納得できる方向に近づいていく。30代は、そのプロセスを歩く時期なのだと思います。


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