はじめに
30代になってから、「やる気が出ない」と感じる日が明らかに増えました。やるべきことはわかっている。時間もないわけではない。それなのに、体が動かない。気持ちが乗らない。
こうした状態になると、多くの人は自分を責めます。「怠けているのではないか」「甘えているだけではないか」と。しかし、30代になってから実感したのは、やる気が出ない原因の多くは怠けではなく、単純に疲れているだけだということでした。
30代の疲れは「見えにくい」
20代の疲れはわかりやすいものでした。寝不足、飲みすぎ、体力の消耗。原因も対処法も比較的シンプルです。
一方、30代の疲れは見えにくい。
・常に頭の片隅で考え事をしている
・仕事の責任が増え、判断の回数が多い
・将来への不安が完全には消えない
こうした「脳の疲労」が積み重なり、気づかないうちにエネルギーを奪っていきます。
やる気は「出すもの」ではなく「残っているもの」
やる気が出ないとき、やる気を出そうとします。しかし、やる気は無理に生み出せるものではありません。正確には、やる気は消耗したあとに残っているエネルギーです。
30代になると、仕事・生活・人間関係にエネルギーが分散されます。残量が少なければ、やる気が出ないのは当然です。それを意志の弱さと捉えると、さらに消耗します。
やる気が出ない状態で無理に動くとどうなるか
やる気がないまま無理に動くと、
・集中力が続かない
・ミスが増える
・結果が出ず、自己評価が下がる
この状態が続くと、「自分はダメだ」という思考が固定されます。本当は疲れているだけなのに、能力の問題にすり替えてしまう。これが一番危険でした。
「やる気が出ない=休むべきサイン」と考える
30代になってから意識するようになったのは、やる気が出ない状態を「休むべきサイン」として扱うことです。
・睡眠時間は足りているか
・無意識に抱え込みすぎていないか
・情報を詰め込みすぎていないか
まずは回復を優先する。やる気を取り戻す前に、エネルギーを回復させる。この順番を間違えないことが大切でした。
休み方を間違えると、疲れは取れない
ただ休めばいいわけではありません。30代の疲れは、表面的な休みでは取れないことも多いです。
・スマホを見続ける休日
・何かを「しなければ」と焦る休み
・結局仕事のことを考えている時間
これらは、脳を休ませていません。意識的に刺激を減らす時間を作らないと、疲労は回復しませんでした。
やる気は「戻す」のではなく「邪魔を減らす」
やる気を取り戻そうとするより、邪魔を減らすほうが効果的でした。
・やらなくていいことを決める
・完璧を目指さない
・一日の目標を一つに絞る
こうした引き算をすることで、自然と動ける余地が生まれます。
30代は「やる気がある前提」を手放す時期
20代は、やる気で乗り切れる時期でした。しかし30代は、やる気が常にある前提で生きると、必ずどこかで破綻します。
やる気に頼らず動ける仕組みを作る。疲れたら立て直す。これができるようになると、調子の波に振り回されなくなります。
おわりに
やる気が出ない自分を、怠け者だと決めつけなくていい。
それは、多くの場合、疲れているだけです。
まずは回復を優先する。邪魔を減らす。70点で動く。
30代のやる気は、無理に引き出すものではなく、大切に扱うものだと、今はそう思っています。


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