はじめに
30代になってから、他人の成功を聞いたときに、以前のように素直に喜べなくなった自分に気づきました。
表では「すごいね」「おめでとう」と言えている。でも心の奥では、どこかざわついている。その感覚に、罪悪感を覚えたこともあります。
人の成功を喜べない自分は、性格が悪くなったのではないか。そう考えた時期もありました。しかし今は、この変化にはちゃんと理由があると思っています。
喜べなくなったのは、心が狭くなったからではない
20代の頃は、他人の成功を比較的フラットに見られていました。
それは、自分自身の可能性を信じられていたからだと思います。「自分にもまだチャンスがある」という感覚があった。
30代になると、その前提が揺らぎます。
自分の現在地が見え、使える時間も限られてくる。すると、他人の成功は「刺激」よりも「現実の差」として感じられるようになります。
本当の原因は「余裕の不足」
他人の成功を喜べないとき、多くの場合は心の余裕が足りていません。
仕事の疲れ、将来への不安、評価への焦り。こうしたものが積み重なると、人の話を受け止める余白がなくなります。
余裕がない状態では、祝福は難しい。
これは人間として自然な反応であり、欠陥ではありません。
成功を聞いて感じるモヤモヤの正体
成功話を聞いたときに生まれるモヤモヤは、嫉妬だけではありません。
・自分はこのままでいいのかという不安
・選ばなかった道への後悔
・置いていかれる感覚
これらが混ざり合った、複雑な感情です。
問題は、この感情を「感じてはいけないもの」として抑え込むことでした。
比較はやめられない。だから条件を見る
「比較するな」と言われても、比較は自然に起こります。
だからやめる必要はありません。代わりに、条件を見るようにしました。
・環境
・タイミング
・選んできた優先順位
同じ成功でも、前提は人それぞれです。結果だけを切り取って自分を評価するのは、あまりにも厳しすぎました。
喜べない自分を責めない
他人の成功を喜べないとき、自分を責めるとさらに余裕がなくなります。
「今はそういう状態なんだ」と認めるだけでいい。
感情はコントロールするものではなく、気づいて扱うものです。
責めなければ、自然と落ち着いていきます。
先に自分を立て直す
他人の成功を喜べるかどうかは、自分の状態に左右されます。
だから優先すべきは、自分を整えることでした。
・睡眠を取る
・情報を減らす
・やるべきことを絞る
これだけで、不思議と他人の話に過剰反応しなくなります。
喜べるようになる日は、必ず戻る
余裕が戻ると、他人の成功は再び刺激になります。
「ああ、そういう道もあるんだ」と思える余地が生まれる。
無理に喜ぼうとしなくていい。
まずは自分を回復させる。それが、遠回りのようで一番の近道でした。
おわりに
他人の成功を素直に喜べなくなった30代の自分を、否定しなくていい。
それは性格の問題ではなく、心の余裕の問題です。
まずは自分の足元を整える。
余裕が戻れば、祝福する気持ちも、自然と戻ってきます。


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