はじめに
30代に入ってから、「特別つらい出来事があるわけではないのに、ずっと疲れている」という感覚を持つようになりました。
限界というほどではない。ただ、回復もしない。気づけば、毎日をやり過ごすだけになっている。この“静かな消耗”は、かなり厄介です。
なぜなら、周囲からも自分からも見えにくいからです。
消耗は、派手な失敗からは始まらない
30代の消耗は、突然起こるものではありません。
少しずつ、確実に進みます。
・無理をしている自覚がない
・責任が増え、気が抜けない
・期待に応え続けるのが当たり前になる
この状態が続くと、体力ではなく「余白」が削られていきます。
原因① 回復より「対応」を優先し続けている
30代になると、対応すべきことが増えます。
仕事、家族、将来のこと。どれも無視できない。
問題は、回復よりも対応を優先し続けることです。
休む時間があっても、頭の中では常に何かを考えている。
これでは、体は休んでも脳が休まりません。
原因② 期待を引き受けすぎている
頼られることは悪いことではありません。
ただ、30代になると「断らない人」「任せやすい人」になりがちです。
その結果、
・役割が増える
・境界線が曖昧になる
・自分の時間が減る
消耗は、能力不足ではなく、引き受けすぎから生まれていました。
原因③ 「頑張っている自分」が基準になっている
気づかないうちに、「頑張っている状態」が通常運転になっていることがあります。
この状態では、頑張っていないと不安になる。
しかし、常に力が入った状態は、長く続きません。
頑張り続けること自体が、消耗の原因になっていました。
対処法① まず減らす
消耗から抜けるために、最初にやるべきことは「足す」ではありません。
減らすことです。
・やらなくていい仕事
・反応しなくていい情報
・引き受けなくていい期待
一つ減らすだけで、回復の余地が生まれます。
対処法② 回復を予定に組み込む
回復は、空いた時間に自然に起こるものではありません。
意識的に予定に入れる必要があります。
・何もしない時間
・判断をしない時間
・刺激を減らす時間
短くてもいい。回復の習慣があるかどうかで、消耗の深さは変わります。
対処法③ 「調子が悪い日」を前提にする
毎日調子がいい前提で生きると、必ず無理が出ます。
調子が悪い日がある前提で、仕事量や判断基準を組む。
これだけで、自分を責める回数が減り、消耗が止まりやすくなります。
消耗は弱さではない
静かに消耗している30代は、弱いわけではありません。
むしろ、これまできちんと対応し続けてきた証拠です。
ただ、そのやり方が今のフェーズに合わなくなっただけでした。
おわりに
30代の消耗は、気合では解決しません。
必要なのは、頑張り直すことではなく、守り直すことです。
減らす。休む。引き受けすぎない。
それだけで、生活は少しずつ静かに立て直せます。
消耗に気づけた時点で、もう一歩前に進んでいます。

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